北十字とプリオシン海岸

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趣味は明晰夢です

私は寝ることが大好きなので、昼寝も夕寝もよくするのですが、そのためかけっこう色んな夢を見ます。

たまたま上記の夢を見たときにtwitterに記録していましたが、本当にこんな感じの夢をしょっちゅう見ます。今日はカルト教団の人に実家までストーキングされて命の危険を感じるという夢を見ました。本当に何なのでしょうか。

ただ、こういった具体性のある夢を見るときって大体が明晰夢というか、途中で「あ、これ夢じゃん」と気付くことが多いです。そして気づいた瞬間に自分で起きるかどうかを選べるようになります。「後学のためにこのまま変な夢をもう少し見といた方がいいかもな」とか思うとそのまま夢を見続けられるし、「もうどうでもいいから覚めちゃおう」と思うと覚めることができます。で、夢と気づくと大体、その夢の枠組み(ストーリーとか設定)を超えない限りわりと自分で好きなように動くことができます。

「これは夢だ」と自覚しながら見る夢のことを「明晰夢」と言いますが、ある友人は明晰夢を極めていて、「これは夢だ」と気づいた瞬間に思い浮かべた人を誰でも登場させることができるし、空を飛ぶこともできるらしいです。わたしは、夢の枠組みを超えた行動ができないので、そういう意味ではまだまだ明晰夢ビギナーですね。

 

夢がテーマの映画や文学というと、古今東西色々ありますが、明晰夢となるとC・ノーラン監督の「インセプション」が挙げられる他、あまりぱっと思いつきませんね。ただ、全体テーマではなくとも、明晰夢が重要なファクターとなっている映画としては、D・リンチ監督のドラマ「ツイン・ピークス」も当てはまるでしょうか。「赤い部屋の夢」は映像史に残る名シーンです。


Twin Peaks - Cooper's Dream - YouTube

「ツイン・ピークス」はとあるのどかな町で起きた殺人事件の謎を解く物語で、上記の夢のシーンは、事件を追う捜査官が見たものです。彼はこの夢が暗示する先に真実があるはずだと確信を抱きます。D・リンチの作品は「夢(というか悪夢)」が重要なファクターとなることが多いですが、その原点が「ツイン・ピークス」のこのシーンかと思います。

 

明晰夢の話に戻ると、ちょっとコツを掴むとある意味近未来的な「仮想世界への没入感」が味わえるので、現実逃避したい時におすすめです。わたし自身は昼寝や夕寝が多いので、眠りの浅い時に自然と明晰夢を見やすいのですが、意識して明晰夢を見ようとすると「眠りに入る直前に身体が起き上がるイメージをする」ことがコツです。幽体離脱できます。マジで。ただ、わたしはまだ下手くそなので、思うように身体が動かず、逆に金縛りにあって気分が悪くなったりもしますが、明晰夢の得意な友人はそのまま窓の外に出て空を飛ぶらしいです。気分がいいですね。

それこそ「インセプション」ではないですが、極めすぎるあまりに精神世界に埋没するのも良くないとは思いつつ、うまくいけば第二の人生として楽しむこともできると思うので、現実につらくなったら寝るに限りますよ。夢の中で、現実世界での大事なことに気づかされるというパターンもあるかもしれないですしね。

ちなみにその内読みたいと思っている奇書が『夢の操縦法』です。19世紀のフランス人研究者が自身の夢を記録・分析し、「見たい夢を見る方法」を追求した書物だそうです。図書刊行会の本だから高いんですよね…。図書館で借りるしか…ぐぬぬ。タイムリーにも、オカルトニュース配信サイトTOCANAにて、こちらの解説記事がUPされていましたので、併せて読んでみるとおもしろそうです!

夢をコントロールする法 ー 19世紀フランス貴族、エルヴェ・ド・サン・ドニ侯爵の残した奇書!|TOCANA

夢の操縦法

夢の操縦法

 

 

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