北十字とプリオシン海岸

本や映画やアート感想

雑記/panpanya『蟹に誘われて』

そういえば、昨年個人的にかなりヒットしたマンガがpanpanya『蟹に誘われて』でした。今、Amazonで『蟹に誘われて』を検索したら、町田洋と宮崎夏次系が出てきてびっくりしました。そうか、まあ、いわゆるコミティア系だもんな。 

蟹に誘われて

蟹に誘われて

 
足摺り水族館

足摺り水族館

 

『足摺り水族館』は、2014年の「このマンガがすごい!」にも入選したタイトル。

いずれも内容という内容は特にない。一応、主人公らしき女の子がいるものの、わたしたちのいるこの「世界」とはまた違った秩序がある別世界で暮らしています。でも、別世界なのに、なぜか「ノスタルジー」とか「センチメンタル」とかという言葉に置き換えられるような、少し切なげな感情が湧いてくる。ちくりと胸が刺されるような、それでいて懐かしい気持ち。

ブログに投下される奥深いモノローグもめちゃくちゃ好きです。

SURMICLUSSER

最後のさしすせそ


しゃべっていて思ったことだが
単語の最後に「す」が付く言葉、たとえば「バニラアイス」とか
「タイガース」などを発音するときに、最後の「す」を
ちゃんと「SU」と発音していないことに気付いた
「S」、と空気が抜ける音を出してるだけだ
文字で表すなら、バニラアイ(S)というふうに言っている

ためしに「バニラアイス」と「SU」を意識して発音すると
なんだかぎこちない妙な口のかんじなる


もしかして、さ行はみんな最後は空気の音だけなんじゃないかと思ったが
小林一茶」「ビニール傘」「詐欺師」「夜店」「博士」「西条八十」「過疎」
どうもそうではないものもあるようだ。「し」と「す」は空気率高い

また、「切符」「バイク」など、さ行以外にも音になっていない最後の文字が
あるようなので、そうなのかと思う
いろんな単語を試しに何度も発音してみたりしてた

同じ文字でも音にバリエーションがあることについて
意識したことなかった領域で、単語をみるたびに一筋縄ではいかない
奥行きがあるということが頭をよぎる
3/19/2015   雑記

マンガにしろ、映画にしろ、小説にしろ、美術にしろ、わたしがそれに触れたい理由はなんだろう、と考えた時に、「カタルシス」というのがひとつと、「日常の中に、想像力の幅を広げられる」というのがもうひとつ、ということに気づきました。きっとわたしは自分の想像力(ないしは妄想)の世界で生きたいんだと思う。もちろん、誰も彼もが自分の想像の世界で生きたいものでしょうけども。

生活が全くもってスリルに満ちていないわたしにとっては、日常の何気なさだって自分にとってのファンタジーになりうる、と教えてくれるような本やマンガや映画はひとつの救いなのかもしれません。平凡な仕事、平凡な人生が肯定されているかのような気持ちになれる。

 

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